「成績が上がらないから、もっと授業を受けた方がいいのではないか」
そう考えることはあると思います。
学校で授業を受け、塾でも授業を受け、さらに映像授業を見る。もちろん、分からないことを教えてもらうのは大切ですし、授業そのものを否定する必要もありません。
ただ、授業をたくさん受ければ、その分だけ成績が上がるわけではありません。
授業は、学習に必要なインプットの一つです。そして今は、昔と比べてインプットの手段が大きく増えています。
大切なのは、授業をどれだけ受けたかではなく、そこで分かったことを、そのあと自分で使えるようになっているかです。
授業を聞いて「分かった」と、自分で「できる」は別です
先生の説明を聞いているときには、内容がよく分かることがあります。
数学なら、「ここでこの公式を使います」「この式をこう変形します」と、考える順番まで示してもらえます。英語でも、単語の意味や文法構造を説明してもらえば、英文の内容が理解できます。
そのときに「なるほど」と思えたこと自体は大切です。
しかし、翌日に同じような問題を一人で解こうとすると、手が止まってしまうことがあります。
授業中は、先生が考え方の道筋を示してくれています。一方、自分で問題を解くときには、何を使うのか、どこから考えるのか、どの知識を思い出すのかを自分で判断しなければなりません。
説明を聞けば分かる状態と、何も見ずに自力でできる状態は別です。
キリンジ先生「分かった」で終わらず、何も見ずにできるか確かめます。


昔と今では、授業の役割も変わっています
以前は、分からないことを詳しく教えてもらうために、対面で授業を受ける価値は今より大きかったと思います。
参考書を読んでも、答えは載っているけれど解説はそれほど詳しくない。インターネットで調べることもできない。映像授業もなければ、もちろんAIもありません。
自分で調べても分からないときには、学校や塾の先生から説明してもらうことが、理解するための重要な手段でした。
しかし、今は状況が大きく変わっています。
解答解説が詳しい参考書はたくさんあります。インターネットで検索することもできます。無料や低価格の映像授業もあり、分からない単元だけをいつでも見ることができます。
AIを使えば、「この解説のここから分からない」と、自分がつまずいているところに合わせて詳しく説明してもらうこともできます。
知識や解き方をインプットする手段は、以前とは比べものにならないほど増えました。
もちろん、先生から直接教えてもらう意味がなくなったわけではありません。
その場で質問できる。生徒の反応を見ながら説明を変えてもらえる。自分では気づかなかった間違いを指摘してもらえる。先生とのコミュニケーションによって、勉強する気持ちを保ちやすくなることもあります。
こうした、人と人とのやり取りそのものには意味があります。
ただし、それと授業をたくさん受ける必要があるかどうかは別の話です。
授業を「分からないことを分かるようにするためのインプットの一つ」と考えるなら、必要な説明を受けたあとまで、さらにインプットを増やし続ける必要はありません。
授業を増やすほど、自分で勉強する時間が減ることもあります
学校で授業を受ける。塾でも授業を受ける。家に帰って映像授業を見る。
それだけで、かなりの時間を使います。
もちろん、それぞれの授業に必要性があるなら問題ありません。ただ、説明を受ける時間が増えるほど、自分で問題を解いたり、覚えたことを思い出したりする時間は減っていきます。
数学なら、解説を見たあとに何も見ずに問題を解く。
英単語なら、単語帳を見るだけではなく、テストをして意味を思い出す。
英語長文なら、解説を聞いたあとに、自分でもう一度読む。
理科や社会なら、覚えた内容を問題で使ったり、自分の言葉で説明したりする。
こうした学習は、生徒自身がやるしかありません。
授業を受ける時間を増やしても、「自分でできるようにする時間」まで自動的に増えるわけではないのです。
授業をたくさん受けているのに成績が上がらないのであれば、授業が足りないのではなく、自分で取り組む時間が足りていない可能性もあります。


分からないなら、授業や解説を使えばいい
ここまで読むと、「できるだけ授業を受けず、全部自分で考えた方がいいのか」と思うかもしれません。
キリンジ学習塾では、そうは考えていません。
参考書を読んでも分からない。解答解説を見ても意味がつかめない。前提となる知識そのものが抜けている。
そんなときには、説明を受ければいいと思います。
数学でも、分からない問題の前で長時間止まり続ける必要はありません。解答解説を見てもいいですし、それでも分からなければ先生に質問したり、授業や映像解説を利用したりすればいい。
重要なのは、説明を受けて分かったところで学習を終わらせないことです。
分かったら、自分でやってみる。できなければ、もう一度確認する。そして、また自分でやってみる。
授業や解説は、「分からない」を「分かる」に変えるために使う。そのあと、「分かる」を「できる」に変えていきます。



必要な説明は受ける。ただし、説明を聞くこと自体をゴールにはしません。
キリンジ学習塾が授業中心にしていない理由
キリンジ学習塾では、講師が一方的に説明し続ける授業を学習の中心には置いていません。
特訓では、講師の指示のもとで、生徒自身が問題を解いたり、テストをしたり、間違いを確認したりします。
もちろん、必要なところでは説明もします。
ただ、講師が説明している時間を増やすことよりも、生徒自身が考え、解き、思い出す時間を増やすことを重視しています。
逆授業では、生徒が講師に内容を説明します。数学の解き方や英語長文の内容などを自分の言葉で説明すると、本当に理解できているところと、曖昧なところがはっきりします。
キリンジ学習塾が目指しているのは、「授業をしないこと」ではありません。
授業を受けること自体を、学習の中心やゴールにしないことです。
必要な説明を受ける。そのあと自分でやってみる。できなければ確認して、またやってみる。
この繰り返しを大切にしています。
授業を増やす前に、自分でやる時間を確認しよう
成績がなかなか上がらないと、「もっと塾の授業を増やした方がいいのではないか」と考えることがあります。
もちろん、本当に説明が足りていない場合もあります。
ただ、すでに学校や塾で十分に説明を受けているのであれば、授業を追加する前に一度確認してみてください。
自分で問題を解く時間は取れているか。解説を見た問題を、何も見ずにもう一度解いているか。覚えたことを、自分で思い出しているか。説明を受けるだけで勉強が終わっていないか。
今は、分からないことを理解するための手段がたくさんあります。
必要なインプットを受けたあとは、自分でできるようにする時間をしっかり確保することが大切です。
授業には意味があります。
ただ、たくさん受けること自体が目的ではありません。
自分一人でもできる状態に近づいているか。そこまで含めて、学習を考えてみてください。
キリンジ学習塾では、授業をたくさん受けるのではなく、生徒自身が考える・解く・思い出す時間を中心に学習を進めています。
「授業は受けているのに、自分一人ではなかなか問題が解けない」
「授業を増やすべきなのか、自分で勉強する時間を増やすべきなのか分からない」
という場合は、7日間無料体験で実際の学習方法を体験できます。

