数学の解説は分かるのに自力で解けないのはなぜ?|「分かる」を「解ける」に変える勉強法

数学の解説は分かるのに自力で解けない理由と勉強法

数学の問題で、
「解説を読めば分かるのに、自分では解けない」
ということは珍しくありません。

先に結論を言うと、解説を読んで理解したあとに、何も見ずに自力で解くことを何度も繰り返す必要があります。

数学でも、特に基礎の段階では、公式や基本的な解き方を必要なときに自分で思い出せる状態にすることが必要です。
そのためには、一度見て理解するだけでは足りません。

覚えるための基本は、何度も「思い出す」作業をすることです。

英単語も、一度意味を確認するだけでなく、テストで何度も思い出すことで定着していきます。
数学でも、自分で解き方を思い出して使う練習が必要です。

ただし、数学は英単語の暗記とまったく同じではありません。
数学では、解き方だけをそのまま覚えればいいわけではなく、インプットの段階で「なぜこうなるのか」「なぜこの公式を使うのか」と、解き方の流れを丁寧に追う必要があります。

そのうえで、

解説を見る

解き方を理解する

解説を閉じる

自力で解く

できなければ、もう一度解説に戻る

というインプットとアウトプットの往復を繰り返します。

さらに、その場で一度解けたから終わりではありません。
時間がたてば忘れるので、少し時間を空けて、また何も見ずに解いてみます。

キリンジ学習塾では、解答を見ることを避けるのではなく、解答を見て分かった気になって終わることを避けることを大切にしています。

目次

「解説は分かるのに解けない」は、おかしなことではない

数学では、先生の説明を聞いたり、解答解説を読んだりすると、
「そういうことか」
「ここでこの公式を使うのか」
と理解できることがあります。

しかし、そのあと何も見ずに同じ問題を解こうとすると、急に分からなくなることがあります。
これは、解説を読んで理解することと、自分で解き方を思い出して使うことが別の作業だからです。

解説を読んでいるときは、次に何をするのかが目の前に書かれています。
一方、自力で解くときには、

  • まず何をするのか
  • どの公式を使うのか
  • 次にどう進めるのか

を自分で思い出さなければなりません。

そのため、一度理解したのに自力では解けないことは普通に起こります。
必要なのは、「分かった」の次に、自力で解く練習をすることです。

キリンジ先生

『分かった』と『自力で解ける』は、別の段階です。

分からなければ、解答解説を見ていい

数学の勉強では、「すぐに答えを見てはいけない」と、なぜか今でも言われることが少なからずあるようです。(特に小中学校)
しかし、キリンジ学習塾では、基礎問題で解き方が分からないときに、長時間その問題の前で止まり続けることに意味はないと考えています。

分からなければ、解答解説を見ます。
ただし、読むだけでは終わりません。

解説を確認しながら、自分でも実際に手を動かして解きます。
キリンジ学習塾では、ここまでをインプットと考えています。

問題なのは、「解答を見たこと」ではありません。
解説を読んで「分かった」と思い、そのまま次の問題へ進んでしまうことです。

キリンジ学習塾では、
「解答を見ることを避ける」のではなく、「解答を見て終わることを避ける」
ことを大切にしています。

キリンジ先生

答えを見ることより、見て終わることに注意!

「分かった」を「解ける」に変えるには、もう一度自力で解く

解答解説を読んで内容が理解できたら、次にすることはシンプルです。
解答解説を閉じて、同じ問題をもう一度自力で解きます。

基本的な流れは次のとおりです。

  • 問題を解く
  • 分からなければ解答解説を見る
  • 解答解説を見ながら実際に解く
  • 解答解説を閉じる
  • 同じ問題を何も見ずにもう一度解く

ここで自力で解ければ、一歩前進です。
では、また解けなかったらどうするか。

その場合は、もう一度解答解説に戻ります。
解答を見ると、
「ああ、そうだった」
「ここでこの公式を使うんだった」
と思い出すことがあります。

そうしたら、もう一度見ながら解きます。
そして、また解答を閉じて、自力で解いてみます。

つまり、

インプット

アウトプット

できなければ再びインプット

もう一度アウトプット

という流れを繰り返します。

一度解説を読んだのに解けなかったからといって、それ自体がおかしいわけではありません。
何度か往復しながら、少しずつ「自分でできる状態」に近づけていきます。

キリンジ先生

解けなければ、もう一度見ればOK。そこからまた自力で解きます。

一度解けても終わりではない|時間を空けてもう一度解く

その場で一度自力で解けたとしても、それだけで完全に定着したとは限りません。
一度できたことでも、時間がたてば忘れます。

だからこそ、その場で一度解けるようにしたあと、時間を空けてもう一度自力で解くことが大切です。

よく「復習が大事」と言われます。
しかし、ただ解説を読み返したり、ノートを眺めたりするだけでは、「自力で解けるかどうか」は分かりません。

数学で大切にしたい復習は、
何も見ずにもう一度解いて、自分で思い出せるかを確認することです。

そこで解けなければ、また解答解説を確認すればいい。
理解し直して、もう一度自力で解きます。

その場で自力で解く

時間を空ける

もう一度自力で解く

忘れていたら再びインプットする

この流れを繰り返します。

「一度できた」で終わらせず、何度も自分で思い出す。
そうすることで、一度「分かった・できた」ことを、少しずつ「いつでも自力で使える」状態に近づけていきます。

キリンジ学習塾では、まず基礎問題でこの練習を繰り返す

キリンジ学習塾の数学では、まず基礎問題を使って学習範囲全体を進めます。
「基礎問題→応用問題→次の単元」と、一つの単元を完成させてから次へ進むことにはこだわりません。

まず基礎レベルで全体を一度通過します。

その途中で分からない問題があれば、

解答解説を見る

見ながら解く

解答を閉じる

もう一度自力で解く

という流れを繰り返します。

そして、基礎問題で全体を進めたあとに、少しずつ難易度を上げていきます。

この考え方は、キリンジ学習塾が授業中心にしていない理由ともつながっています。
説明を聞く時間だけでなく、生徒自身が考える・解く・確かめる時間を学習の中心に置くためです。

キリンジ学習塾の「特訓」でも、講師が一方的に説明し続けるのではなく、生徒自身が実際に手を動かしながら学習を進めます。

定期テスト対策や学校ワークでも考え方は同じ

この方法は、受験勉強の参考書だけで使うものではありません。
定期テスト対策や学校ワークでも基本的な考え方は同じです。

分からない問題があれば、解答解説を確認します。
そして、

  • 内容を理解する
  • 見ながら解き直す
  • 解答を閉じる
  • 何も見ずにもう一度解く
  • 時間を空けて、もう一度解く

ところまで進めます。

学校ワークに丸がついたから終わり、ではありません。
何も見ずに自力で解けるか。そして、時間がたってからも自力で解けるか。

ここまで確認して、少しずつ「できる問題」を増やしていきます。

何周もする場合も、ただ同じページを繰り返すのではなく、
「自力で思い出して解ける問題を増やす」
という目的で進めます。

解答解説を読んでも分からないときは?

ここまでは、「解答解説を読めば内容は理解できる」という前提で説明してきました。
では、解答解説そのものを読んでも意味が分からない場合はどうすればいいのでしょうか。

その場合は、今の問題を解くために必要な前の段階の知識が不足している可能性があります。
以前に学習した公式や計算方法が十分に身についていないと、解説を読んでも理解しにくいことがあります。

キリンジ学習塾では、数学を基礎から体系的に進めることで、できるだけこの状態にならないようにしています。
それでも分からない場合は、無理に一人で止まり続けず、講師に質問します。

まとめ|「分かった」の次に、自力で解いてみよう

数学の解説を読んで分かったのに、自力では解けない。
これは特別おかしなことではありません。

数学では、まず解説を丁寧に読み、解き方の流れを理解することが必要です。
そのうえで、

解説を見る

理解する

解説を閉じる

自力で解く

というインプットとアウトプットを繰り返します。

一度解けても、それで終わりではありません。
時間を空けてもう一度解き、自分で思い出せるかを確認します。

忘れていたら、また解説に戻ればいい。

「分かった」→「その場で解けた」→「時間がたっても解ける」

と段階を進めていくことが大切です。

キリンジ学習塾では、こうした学習を「特訓」の中でも実践しています。

「解説は分かるのに、一人ではなかなか解けるようにならない」
「自分に合った進め方を一緒に整理してほしい」
という方は、7日間無料体験で実際の学習の進め方を体験してみてください。

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