問題がわからなくなると、そのまま手が止まってしまう。
特に小学生や中学生では、よくあることです。
そんな様子を見ていると、「もう少し自分で考えてほしい」「すぐに諦めず、自分で進めてほしい」と思うこともあるでしょう。
もちろん、本人の取り組み方や学習習慣に原因がある場合もあります。
ただ、その前に一度確認してほしいことがあります。
その教材は、わからなかったときに自分で学習を続けられる作りになっているでしょうか。
答えしか載っていない。途中の考え方がほとんど書かれていない。解説を読んでも、その学年の子どもには理解するのが難しい。
そのような教材では、「わからなくても自分で進めよう」と言われても難しいことがあります。
わからないと手が止まるのは、本人だけの問題ではない
問題がわからなくなるたびに手が止まると、
「自分で考えようとしていない」
「すぐ諦めてしまう」
「やる気がない」
と見えてしまうことがあります。
もちろん、実際にそうした課題があることもあります。
ただ、たとえば数学で、
問題を解く
↓
わからない
↓
解答を見る
↓
解答を読んでもわからない
となった場合、その子にできることはほとんどありません。
先生や保護者に聞くか、誰かが説明してくれるのを待つことになります。
特に小中学生では、自分で別の参考書を探したり、インターネットから自分に合った説明を見つけたりするところまで求めるのは簡単ではありません。
手が止まっているのを見たときは、本人の姿勢だけを見るのではなく、「そもそもこの教材で一人でも学習を続けられるのか」も確認する必要があります。
キリンジ先生“自分で考えない”のではなく、“次に何をすればいいのかわからない”こともあります。
「先生が教える前提」の薄い解説では、学習を進めにくい
学校で配られる問題集などには、解答解説がかなり簡潔なものがあります。
数学なら答えと途中式が少し載っているだけ。国語や理科でも、なぜその答えになるのかまでは詳しく書かれていないことがあります。
中には、「わからないところは先生が説明する」ことを前提にしたような教材もあります。
しかし、キリンジ学習塾では、先生が教える場面があるとしても、解答解説は詳しい方がよいと考えています。
授業中に一度説明を聞いただけで、その後もずっと自分で解けるようになるわけではありません。
授業のあとにもう一度解く。間違えた問題をやり直す。一度理解した内容を忘れて、あとから確認する。
受験勉強であれば、学校で習うのを待つのではなく、自分で先の範囲を進めることも必要です。
そのたびに先生の説明がなければ進められない教材では、わからない問題が出るたびに学習が止まってしまいます。
先生に質問できる環境があることは大切です。
ただ、「先生に質問できること」と「教材を読みながら自分でも進められること」は両方あった方がいい。
キリンジ学習塾では、そう考えています。
教材を選ぶときは「問題」だけでなく「解答解説」を見る
教材を選ぶとき、多くの人は問題のページを確認します。
問題数は十分か。難しすぎないか。学校で習っている範囲に合っているか。
もちろん、それも大切です。
ただ、自分で勉強を進める教材を選ぶなら、解答解説も同じくらいしっかり確認してほしいと思います。
間違えた理由がわかるか。途中の考え方が書かれているか。その学年の子どもが一人で読める説明になっているか。
そして何より、解説を読んだあとに「では、もう一度自分でやってみよう」と次の行動に移れるかが重要です。
最初から全部正解できることを前提に教材を選ぶ必要はありません。
「問題が解ける教材」ではなく、「解けなかったあとに勉強できる教材」を選ぶ。
自分で学習を進めていくうえでは、この視点がとても大切です。



教材は、問題ページだけでなく“解答解説のページ”まで見て選びましょう。
キリンジ学習塾で使っている教材の例
キリンジ学習塾でも、特に算数・数学では、説明や解説を読みながら自分で進めやすい教材を選んでいます。
また、数学では、一つの単元を基礎から応用まで仕上げてから次へ進むのではなく、まず基礎レベルで学習範囲全体を早めに一周することを重視しています。
そのため、小中学生では学年ごとに何冊も分かれているものより、一冊で広い範囲を学習できる教材を使うことが多くあります。
これでわかる 小学算数(シグマベスト)
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- 小学生の算数では、「これでわかる 小学算数」を使うことがあります。
参考書と問題集が一冊になっているため、説明を読んで内容を確認し、そのまま問題演習へ進めます。 - 小学校算数の範囲が一冊にまとまっているので、「今は何年生だからここだけ」と区切らず、必要なところから進めやすい点も使いやすいところです。
やさしい中学数学 改訂版
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- 中学生では、「やさしい中学数学」をよく使います。
先生と生徒がやり取りするような対話形式で説明が進むため、「授業を読む」ような感覚で学習できる参考書です。 - 掲載されている問題は別冊にもまとまっているので、説明を読んだあと、その内容を使って基礎問題を解く流れを作りやすくなっています。
中学数学全体が一冊にまとまっているため、学校の学年進度に縛られず、必要な範囲をどんどん進めやすい教材でもあります。
数学Ⅰ・A 入門問題精講 改訂版
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- 高校数学では、数学Ⅰ・Aについては基本的に「入門問題精講」から始めます。
難しい問題へ進む前に、数学Ⅰ・Aで必要になる基本的な考え方や解き方を身につけるための教材です。 - 高校数学では、中学数学以上に、解説を読んで理解し、その内容を使って自分でもう一度解くことが重要になります。
数学Ⅰ・Aの土台を作るために使いやすい一冊です。
※上記の教材リンクは全てアフィリエイトリンクではありません。
もちろん、ここで紹介した3冊だけが正解ということではありません。
大切なのは、問題が解けなかったときに、解答解説を読んで自分で学習を続けられるかという視点で教材を見ることです。


小学生には「わからない=ダメ」ではないと教える
教材とは別に、特に小学生には伝えておきたいことがあります。
小学生では、「問題を出されたら正解しなければいけない」と強く思っている子がいます。
そのため、
わからない
↓
間違えたくない
↓
何を書けばいいかわからない
↓
手が止まる
となることがあります。
でも、勉強は最初から全部正解するためだけにするものではありません。
昨日まで知らなかったことを、今日知ること。
それも大切な勉強です。
初めて見た問題が解けなかったとしても、それ自体は失敗ではありません。
わからなければ解説を見る。解説を見ながら一度やってみる。そのあと解説を閉じて、同じ問題をもう一度自分で解いてみる。
できなければ、また解説を確認すればいい。
こうした進め方を、小学生のうちから教えていくことが大切です。
「答えを見るのはダメ」ということではありません。
キリンジ学習塾で避けたいのは、答えや解説を見て「わかった」で終わってしまうことです。
解説を読んで理解したら、そのあと自分でできるかを確かめる。
「わかった」を「自分でできる」に変えていくところまでが学習です。


「わからない」で止まらず、まず解説を読む習慣をつける
解説の詳しい教材を用意すれば、それだけで自分で勉強できるようになるわけではありません。
教材と同じくらい大切なのが、わからなかったときの行動です。
目指したいのは、
わからない
↓
まず解答解説を読む
↓
自分でやってみる
↓
それでもわからなければ質問する
という流れです。
「わからない=誰かが教えてくれるまで待つ」ではなく、まず自分で解説を読んでみる。
そのためにも、読めば理解できるだけの解説が教材側に必要です。
この習慣が身についてくると、質問の仕方も変わってきます。
「この問題がわかりません」
だけではなく、
「解説のここまではわかりますが、この部分がわかりません」
「自分はこう考えたのですが、なぜこの考え方ではダメですか」
と、自分がどこまで理解できているのかを整理して質問できるようになります。
自分で解説を読み、自分なりに考えてから質問する。
そこまでできるようになれば、学習の進め方そのものが変わってきます。



“わからない”で終わらず、まず解説を読む。ここから自分で進める学習が始まります。
まとめ
子どもが問題の前で手を止めているとき、「もっと自分で考えなさい」と言う前に、一度その教材を確認してみてください。
わからなかったあとに、子どもが自分で学習を続けられる解答解説になっているでしょうか。
そして、教材を整えるだけでなく、「わからなければ、まず解説を読む」という習慣も身につけていく。
詳しい解答解説のある教材と、解説を自分で読む習慣。
この両方が、自分で学習を進めるための土台になります。
キリンジ学習塾の特訓でも、講師が一方的に説明し続けるのではなく、生徒自身が問題を解き、解説を読み、もう一度自分で解くことを繰り返します。
「一人では、わからないところで止まってしまう」
「教材をどう選び、どう進めればいいのかわからない」
という場合は、7日間無料体験で実際の学習の進め方を体験できます。

