授業を聞いたときは分かった。
解説を読んだときも、「なるほど」と思った。
それでも、いざ自分で説明しようとすると、急に言葉に詰まることがあります。
教科書や解説を見ながら「分かる」ことと、何も見ずに自分の頭の中で内容を組み立て直すことは違います。
本当に理解できているかを確かめたいなら、一度、自分の言葉で人に説明してみる。
人に説明すると、理解が曖昧なところが見えてきます。さらに、知識を整理し、何度も思い出すこと自体がよい勉強になります。
キリンジ学習塾でも、生徒が講師に説明する「逆授業」で理解を確認しています。
「分かった」と感じるだけでは、曖昧な部分に気づきにくい
教科書を読んだり、授業を聞いたり、解説を見たりしているときには、必要な情報が目の前にあります。
そのため、
「そういうことか」
「この公式を使えばいいのか」
「この内容は分かった」
と感じることができます。
もちろん、まず説明を読んで理解することは必要です。
ただ、その状態だけでは、何も見ずに自分で内容を思い出し、組み立てられるかまでは分かりません。
たとえば数学では、解答解説を読んでいると「分かった」と感じても、解説を閉じて同じ問題を解こうとすると手が止まることがあります。
英語長文でも、本文や和訳を見れば意味が分かるのに、「この段落では何を言っている?」と聞かれるとうまく答えられないことがあります。
情報が目の前にある間は、自分の理解が曖昧な部分には意外と気づきにくいものです。
キリンジ先生「見れば分かる」と「何も見ずに説明できる」は別です。


人に説明すると、理解が曖昧なところが見えてくる
そこで、一度、人に説明してみます。
すると、自分が理解できていないところがかなり分かりやすくなります。
数学なら、
「なぜこの公式を使うのか」
「なぜここでこの式に変形するのか」
「今、何を求めようとしているのか」
まで説明しようとすると、なんとなく解き方を覚えていただけの部分が見えてきます。
英語長文なら、
「この段落では何を言っているのか」
「この具体例は何のために出てきたのか」
「筆者の主張は何か」
を説明してみます。
単語や文法を追えていても、文章全体の内容まで理解できていなければ、うまく説明できません。
理科や社会でも同じです。
用語そのものは覚えていても、「なぜそうなるのか」「何と何がつながっているのか」を説明しようとすると、理解が曖昧なところで言葉が止まります。
人に説明する目的は、上手に話すことではありません。
自分がどこまで理解していて、どこが曖昧なのかを見つけることです。
途中で説明できなくなったら、そこを教科書や解説でもう一度確認します。そして、もう一度自分の言葉で説明してみます。
説明できなかったこと自体が問題なのではありません。曖昧なところが見つかれば、次に何を確認すればよいのかが分かります。


人に教えること自体が、とてもよい勉強になる
学校でも、友だち同士で勉強を教え合うことはよくあると思います。
テスト前になると、クラスで勉強が得意な子のところに、
「ここ教えて」
「この問題どうやって解くの?」
と、みんなが聞きに行く。
もちろん、教えてもらう側は勉強になります。
しかし実は、教えている側にとっても、とてもよい勉強になっています。
人に教えるためには、頭の中にある知識を取り出し、「どう説明すれば伝わるか」を考えなければなりません。
数学なら、ただ答えを出すだけではなく、
「まずここをこう考える」
「この公式を使うのはこういう理由」
「次にこの計算をする」
というように、自分の中で解き方を整理し直します。
理科や社会でも、人に説明することで、バラバラに覚えていた知識同士のつながりを確かめることになります。
さらに、同じ内容を何度も人に教えれば、そのたびに自分の頭から知識を思い出します。
人に教えることは、知識を整理しながら何度もアウトプットする学習でもあります。
教わる人のためだけではありません。教えている本人にとっても、説明するたびに理解を整理し、記憶を定着させる機会になります。



友だちに教えている時間は、自分自身の勉強にもなっています。
キリンジ学習塾では「逆授業」で理解を確認する
キリンジ学習塾では、生徒が講師に学習内容を説明する「逆授業」を行っています。
通常の授業とは、説明する側と聞く側が逆になります。
たとえば、
- 英語長文の内容を自分の言葉で説明する
- 数学で、なぜその解き方を使ったのか説明する
- 理科・社会で、学習した内容や仕組みを説明する
といった形です。
講師は説明を聞きながら、内容がきちんとつながっているか、理解が曖昧な部分がないかを確認します。途中で説明が止まれば、その部分をもう一度確認します。
きれいに授業のように話す必要はありません。話し方の上手さを見るものでもありません。
理解した内容を、自分の頭から取り出して、自分の言葉で説明できるか。
逆授業では、それを確認します。
同時に、生徒自身が思い出し、考え、知識を整理しながら話すこと自体もアウトプットになります。
講師から説明を受けるだけではなく、生徒自身が説明する側になることで、「分かったつもり」で終わらせない学習につなげています。
まとめ
教科書や解説を読んで「分かった」と感じても、本当に理解できているかは、それだけでは分かりません。
そんなときは、一度、人に説明してみてください。
説明しようとして言葉に詰まれば、理解が曖昧な場所が見つかります。そこをもう一度確認して、再び説明してみます。
そして、人に説明するために知識を整理し、何度も自分の頭から思い出すこと自体も、とてもよい勉強です。
人に説明することは、理解を確認する方法であると同時に、それ自体がアウトプットになります。
キリンジ学習塾では、逆授業をはじめ、生徒自身が考える・解く・思い出す・説明する時間を大切にしています。
「分かったつもり」で終わらず、自分でできる状態まで確認しながら学習したい方は、7日間無料体験をご利用ください。

