問題を解いていて分からないところが出てきたら、先生に質問する。もちろん、質問すること自体は悪いことではありません。
ただ、キリンジ学習塾では、質問する前にまず解答解説を読んで、自分で理解しようとしてみることを勧めています。
「分からないなら、最初から先生に聞いた方が早くない?」
そう思う人もいるでしょう。確かに、その1問だけを終わらせるなら、最初から先生に説明してもらった方が早いこともあります。
それでも、先に解説を読んでみることには意味があります。
「聞いた方が早い」は、本当に早い?
分からない問題が出るたびに、「先生、これが分かりません」と質問して、最初から説明してもらう。
この方法でも、その問題については理解できるかもしれません。ただ、それを繰り返していると、分からないことが出るたびに誰かの説明を待つことになります。
勉強をしていれば、分からない問題は何度も出てきます。そのたびに質問するのではなく、まず問題集や参考書の解答解説を読む。
実際には、それだけで自分で解決できることもかなりあります。
キリンジ先生山路先生が、「質問に来た生徒にその場で解答解説を読ませたら、教えなくても勝手に解決すること、かなり多いよ。小・中学生は特に。」って言っていました。
その1問だけなら、最初から聞いた方が早いこともあります。
でも、毎回そうするのではなく、まず自分で解説を読んでみる。この習慣が、一人で勉強を進められる範囲を広げていきます。
解説を読むと、質問の仕方が変わる
解説をほとんど読まずに質問すると、
「この問題が分かりません」
という質問になりやすくなります。
でも、この質問だけでは、何が分からないのかが分かりません。
問題文の意味が分からないのか。
使う公式が分からないのか。
式の立て方が分からないのか。
途中の計算が分からないのか。
講師は、そこから確認する必要があります。
一方で、一度解説を読んで、自分で理解しようとした生徒の質問は変わります。
「解説のこの部分が分かりません」
「この式を立てるところまでは分かったのですが、次の式になる理由が分かりません」
「自分はこう考えたのですが、この考え方ではダメですか?」
このように、自分が分かっているところと、分かっていないところを切り分けて質問できるようになります。



「この問題が分かりません」から、「ここが分かりません」へ。
特に、「自分はこう考えたのですが、これではダメですか?」という質問ができれば、生徒がどのように考えたのかも分かります。
講師も、「ここまでは合っている」「ここで条件を見落としている」「この場合はこの公式を使えない」といったように、必要なところに絞って説明できます。
生徒自身も、自分の考え方と正しい考え方の違いを確認できます。
質問する前に解説を読むのは、先生の手間を減らすためではありません。自分がどこまで理解できていて、どこから分からないのかを整理すること自体が勉強だからです。
質問の内容を見ると、勉強の進め方が分かる
キリンジ学習塾では、質問サービスとしてmanaboを利用しています。
manaboでは質問の記録が残るため、その内容を見ると、生徒がどのように勉強を進めているのかが見えてくることがあります。
実際に、
「大問1の(1)~(4)をすべて教えてください」
という質問があったこともあります。
キリンジ学習塾では、これはあまり良い質問の仕方だとは考えていません。
もちろん、(1)~(4)すべてが本当に分からないことはあります。
ただ、この質問だけでは、「自分で一度解いてみたのか」「解説を読んでみたのか」「どこまで理解できたのか」が分かりません。
まず一問ずつ考えてみる。分からなければ解説を読む。
それでも分からなければ、
「(2)のここまでは分かったのですが、この式になる理由が分かりません」
と質問する。
同じ「質問する」でも、ここまで自分で考えてから聞くのと、最初から「全部教えてください」と聞くのでは、学習の中身が大きく変わります。
解説を読んでも分からなければ、そこで質問すればいい
ここまでの話は、質問せずに全部自分で解決しなければならない、という意味ではありません。
解説を読んでも分からない問題は当然あります。一度自分で解説を読んで考えたうえで分からないのであれば、そこで質問すればいいのです。
キリンジ学習塾では、
問題を解く
↓
分からない
↓
解答解説を読む
↓
自分で理解しようとする
↓
それでも分からないところを質問する
という流れを大切にしています。
質問を減らすことが目的ではありません。必要なところを、必要な形で質問できるようになることが大切です。
なお、解説を読んでも理解できないことが頻繁にある場合は、教材そのものが今の自分に合っていない可能性もあります。


また、解説を読んで理解できても、自力で解けるとは限りません。


まとめ|質問する前に、一度解説を読んでみる
分からない問題を先生に質問すること自体は、悪いことではありません。
ただ、最初から全部説明してもらう前に、一度解答解説を読んでみる。それだけで自分で解決できることもあります。
解決できなかったとしても、
「この問題が分かりません」
ではなく、
「ここまでは分かったけれど、ここが分かりません」
という質問ができるようになります。
キリンジ学習塾では、質問をすることを避けるのではなく、自分で考えたうえで、必要なところを質問することを大切にしています。
7日間無料体験では、実際の特訓を通して、問題の答えだけでなく、分からないときにどう学習を進めるかも一緒に確認していきます。

