数学の応用問題が解けない。英文法の問題が難しくて、解説を読んでもよく分からない。
そんなとき、「前に習った内容が理解できていないのかな」と考えて、以前の単元に戻って勉強し直すことがあります。
もちろん、それで解決することもあります。しかし、前の単元に戻ることが、必ずしも効果的な勉強になるとは限りません。
大切なのは、どこまで戻るかを考える前に、今の自分に何が足りていないのかを確認することです。
前の単元に戻っても、解決するとは限らない
例えば、数学の応用問題でつまずいたとします。
その原因が、以前に習った方程式の理解不足であれば、方程式を復習する意味はあります。
しかし、応用問題が解けない理由は、それだけではありません。
複数の単元の知識を組み合わせられていないのかもしれませんし、そもそも問題の難易度が今の学力に合っていない可能性もあります。
また、計算ミスが多いからといって、正負の数からすべてやり直せば解決するわけでもありません。計算方法は理解しているのに、途中の処理でミスを繰り返している場合もあります。
目の前の問題が解けないことと、以前の単元を理解できていないことは、必ずしも同じではないのです。
まずは、基礎がどこまで身についているかを確認する
数学であれば、今取り組んでいる応用問題をいったん置いて、基本的な計算や典型問題を自力で解けるか確認してみましょう。
特定の知識だけが抜けているなら、その部分を復習すれば十分かもしれません。
一方で、さまざまな単元の基礎問題が解けないのであれば、一つの単元だけを復習しても、根本的な解決にはつながりにくいでしょう。
英語でも同じことがいえます。
例えば、英語の長文が読めない生徒がいたとします。
英文法が分からないから読めないのか。それとも、そもそも英単語を十分に覚えていないのか。
もし英単語が大幅に不足しているなら、英文法のどの単元まで戻るかを考える前に、まず英単語の学習を優先したいところです。
もちろん、中学範囲の英単語が不足している高校生だからといって、すでに覚えている簡単な単語まで、最初からすべて勉強し直す必要はありません。
学年や単元の区切りではなく、実際に何ができていて、何ができていないのかを確認することが大切です。
基礎の抜けが多いなら、全体を順番に学び直そう
基礎の抜けが広い範囲にある場合は、つまずくたびに前の単元へ戻るよりも、基礎全体を体系的に学び直す方法があります。
キリンジ学習塾でも、数学はまず全体範囲の基礎・典型問題を自力で解ける状態にすることを重視しています。
最初から難しい問題に取り組むのではなく、基礎問題を解き、できなかった問題を解き直しながら、全体を順番に進めます。
解説を読んで理解できた問題も、そこで終わりにはしません。解説を閉じて、もう一度自力で解けるかを確かめます。
こうして全体の基礎を固めてから、問題の難易度を上げていきます。
キリンジ先生まずは基礎を solid(盤石)に! 応用はそのあと!
数学の具体的な学習順序については、こちらの記事で詳しく紹介しています。


一方で、すでに基礎が十分に身についているなら、最初からやり直す必要はありません。
解説を読んだり、先生に質問したりしながら、次の難易度の問題に取り組んでいけばよいのです。
分からない問題に出会ったときは、むやみに前の単元へ戻るのではなく、今の自分に必要な勉強は何かを考えてみましょう。
キリンジ学習塾では、学習会議で現在の学習状況を確認し、何を優先して進めるかを整理しています。
どこから勉強を進めればよいか分からない場合は、7日間無料体験でも学習の進め方をご相談いただけます。

