英文法の問題集では正解できるのに、模試や入試問題になるとなかなか解けない。
その原因の一つに、単元別の問題集だけで勉強を終えていることが考えられます。
英文法は、まず基礎を短期間で一通り学び、その後はさまざまな単元を混ぜたランダム出題の問題で演習を積むことが大切です。
今回は、中学生・高校生に向けて、特定の参考書を使う順番ではなく、英文法の基礎学習から問題演習までの進め方を紹介します。
英文法は、ルールを覚えて組み立てるパズル
英文法は、パズルに似ています。
be動詞と一般動詞の違い、時制、肯定文・疑問文・否定文の作り方など、基本的なルールを覚え、それらを組み合わせて英文を作っていきます。
例えば、次の英文を見てください。
He plays tennis.
(彼はテニスをします。)
これを疑問文にすると、
Does he play tennis?
(彼はテニスをしますか。)
となります。
一般動詞の疑問文では「Does」を使い、動詞は原形に戻す。このルールを知っていれば、正しい疑問文を作れます。
もう少し学習が進んだ例も見てみましょう。
My sister wrote this letter.
(私の姉がこの手紙を書きました。)
これを受動態にすると、
This letter was written by my sister.
(この手紙は私の姉によって書かれました。)
となります。
受動態の基本形は「be動詞+過去分詞」です。目的語だった「this letter」を主語にし、過去の出来事なのでbe動詞は「was」、writeの過去分詞は「written」を使います。
このように、覚えたルールを組み合わせて英文を完成させていくのが英文法です。
もちろん、ルールを理解するだけでなく、きちんと覚えることも必要です。基本的な例文もいくつか覚えておくと、英文を組み立てるときに役立ちます。
基礎英文法は、短期間で全範囲を一通り終える
英文法の勉強では、最初から1つの単元を完璧にしようとする必要はありません。
中学生なら中学3年間、高校生なら大学受験に必要な高校英文法の基礎範囲を、まずは一通り学ぶことをおすすめします。
進め方はシンプルです。
参考書の解説を読み、文法ルールを覚え、例文を確認する。そして、実際に問題を解いてみる。
単元別の問題集を使い、学習した文法をその場で確認しながら進めても構いません。
ただし、1つの単元に何週間もかけたり、すべての問題を完璧に解けるまで次に進まなかったりすると、全範囲を終えるまでに相当な時間がかかってしまいます。
キリンジ学習塾では、英単語帳の学習を一通り終えたあと、3〜6か月ほどで基礎英文法の全範囲を一通り終えるように指導しています。
この段階では、すべての問題を完璧に解ける必要はありません。基本的なルールを覚え、英文法の全体像をつかむことを優先します。
キリンジ先生1つの単元で立ち止まりすぎず、まずは全体を一通り進めよう!
基礎を一通り学んだら、ランダム演習へ
ここからが重要です。
例えば、「現在完了」の単元を勉強しているとき、そのページの問題は基本的に現在完了の知識を使って解くことになります。
問題を読む前から、どの文法ルールを使えばよいのか、ある程度分かっているわけです。
しかし、実際の模試や入試ではそうはいきません。
時制なのか、受動態なのか、関係詞なのか。問題文を読んで、自分で判断しなければなりません。
文法ルールを覚えていることと、問題に応じて適切なルールを使えることは別です。
そこで、基礎英文法を一通り学んだら、さまざまな単元がランダムに出題される問題集へ進みます。
高校生なら『関正生の英文法ファイナル演習ポラリス』(通称・黒ポラリス)などが、その一例です。中学生も、複数の文法単元を混ぜた総合問題に取り組むとよいでしょう。
キリンジ学習塾の塾生は、Dr.okkeを使った英文法特訓で、全範囲からランダムに出題される問題に繰り返し取り組めます。
単元を限定しない密度の高い演習を通じて、覚えた文法ルールを使い分ける力を鍛えていきます。



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間違えた問題は、解説を閉じて解き直す
ランダム演習では、間違えた問題の復習も大切です。
問題が解けなかったら、まずは解答・解説を確認しましょう。その際、正しい答えだけでなく、なぜその文法ルールを使うのかまで確認します。
忘れている文法があれば、基礎参考書に戻っても構いません。
そして、解説を読んで理解できたら、いったん解説を閉じて、同じ問題を自力でもう一度解いてみましょう。
解説を読んで分かったつもりになっていても、実際に自分で解こうとすると、まだ解けないことがあります。
また、正解した問題でも、なんとなく選んだだけなら確認が必要です。
間違えた問題や自信のない問題を中心に、時間を空けて繰り返し解き、覚えた文法を使える状態にしていきます。
まずは基礎英文法を短期間で一通り学ぶ。そして、ランダム演習で、どの文法ルールを使うのか自分で判断できるようにする。
この順番で勉強を進めてみてください。



